ラムネが売り上げ減少でピンチ!!夏の風物詩をなくさないで欲しい。

ラムネ飲料の売り上げが減少している?

f:id:hananoji:20210505103602j:plain

夏祭りや花火大会の屋台でラムネは郷愁を誘う飲み物である。

 

冷蔵庫も普及してなくてコカ・コーラさえもこれからという時代。

 

氷を浮かべた冷えた水のなかに独特のフォルムのボトル。日本の夏の風物詩。

そしてコカ・コーラが普及しスポーツ飲料が熱中症対策にだれもが飲むような時代になってもすたれることがなかった国民飲料「ラ・ム・ネ」。

 

コロナ渦でラムネの売り上げが減少して広島のメーカーが後継者難で倒産したとの報告されています。

 

花火大会や地域の夏祭りなどが開催されなくなってラムネの消費量が減少しているのだそうです。

 

ラムネの歴史

ラムネは子供の頃からあったんだけどかなり昔からあったんですね。

ラムネ製造を日本人が初めて行ったのが明治5年五月4日だったので

5月4日はラムネの日。なんと歴史を感じさせる日本の清涼飲料。

 

旧日本海軍も艦内にラムネ製造設備を有していて乗り組み員に提供して

いたらしいです。

 

 

 ラムネの製造

ラムネの製造は大企業は参入できずに中小企業のみに製造がゆるされているので

町の豆腐屋さんという感覚で製造されてきたのでしょうね。

 

そういう訳で各地の銭湯で夏になるとご当地サイダーとの恒例イベントがあるそうです。

 

ラムネは英語のレモーネードがなまった形の呼称です。ラムネの瓶のあの独特のデザインも英国からもたらされたといわれています。

 

ラムネの容器は日本では「玉詰め瓶」と呼ばれています。英語では「コッドネックボトル」と呼ばれ瓶の口から近いところにくびれがあります。

 

口とくびれの間にガラス玉が封入されています。

 

この玉詰め瓶にラムネ飲料を入れ即座に瓶をひっくり返すと炭酸ガスの圧力でガラス玉が瓶の口にあるパッキンに押し付けられて栓をするというのがラムネの製造過程です。

 

ラムネ瓶は使用後回収して洗浄して再使用されるためにリターナブル容器と呼ばれています。

 

昔はラムネ瓶を開栓するためにラムネ販売店や出店に木製の「玉押し」と呼ばれるガラス玉を押し下げ開栓する用具が置かれていました。

 

現在はプラスチックの「玉押し」が瓶に添付されています。

 

開栓は玉押しを瓶の口にあて手のひらで平らに圧力をかけます。

 

ラムネの上手な飲み方

 意外とむつかしいのがラムネの飲み方です。

 

上手に飲むのにはちょっとしたコツがあります。

 

瓶を少し傾け瓶の窪みの部分にガラス玉をひっかけます。

 

傾け過ぎないのがコツです。一機に飲もうとして傾けすぎるとガラス玉がラムネの流れをストップさせてしまいます。

 

ラムネの印象それぞれ

 子供の頃の思い出

子供のころは町内に1軒しかない駄菓子屋。店のおばさんがラムネ用の栓抜きで

ビー玉を中に落としてくれたものです。

 

あのびー玉を取り出したくて瓶をひっくり返して中に細い棒を入れてみたりしたなー。

 

薄緑色の瓶に透明のソーダが入っている。見た目にも綺麗な飲み物だと思う。

 

日本の夏の象徴

f:id:hananoji:20210505103120j:plain

 ビー玉を落として栓をあけて飲む楽しみ。

飲むにも多少のコツが入る。

他の炭酸飲料にはない風情がラムネにはある。

縁側に座る浴衣美女ラムネを飲むテンプレ構図は日本的な

夏の象徴である。

 
ラムネの風情

 ビー玉が邪魔して飲みにくい。

容量も少なく何がいいんだかーーーとはならない。

 

風情だな。ラムネは飲む過程に意義があるのだ。

 

スカッとした飲み心地

他のサイダーとは一線を画したスカッとした飲み心地。

 

今では珍しいビー玉つきのユニークなガラスボトル。

 

子供の頃の遊び

開ける楽しみがあり上手に飲む難しさがあり。

瓶ラムネを飲むこと自体が遊びだった記憶がある。

 

日本の伝統に癒される

ラムネ大好きです。

 

単に炭酸飲料を飲むというだけではない。

 

ラムネにはルックスの可愛らしさ。

栓を開けるときの楽しさ。

ガラス瓶の感触。

飲むときのガラス玉が当たる音。

優しさを感じる味。

目でも耳でも舌でも指でも感じ取れる清涼感。

これらの全てが日本の伝統や歴史と共に味わいとして楽しみ

癒される。

 

まとめ

日本の伝統的な飲み物のサイダー。長い年月の夏の風物詩として親しまれてきた

飲み物です。

 

ペットボトル全盛時代のなかでユニークな瓶のフォルムと飲むときのパフォーマンスと

飲みにくさの克服といった一見面倒くさい飲み物ではある。

 

 

日本人の細やかな感性は、薄緑色の透明なボトルは手に優しく握れる。

 

炭酸が噴き出るのを内心構えながらビー玉を押し下げる。たまには噴き出してくる。

 

瓶を傾けるとかすかにビー玉とガラス瓶が触れ合う音がする。

 

今まで沢山の夏を過ごしてきた人々の夏の思い出に心の底のどこかにあるのが

サイダーではないだろうか。

 

だからこそサイダー業界が苦境にあるというニュースを聞いたときに

まず昔の夏のサイダーを思いだしコロナの時代を嘆くとともに

サイダーの製造を手掛ける方々の奮闘を願う人々が多くいるのだと

思います。

 

そして、また店頭にサイダーを見かけたら購入してサイダー業界を

応援しようと思う方々も多くいるのも事実です。

 

日本の夏の文化の一翼を担うサイダーがいつまでも継続されることを

願います。