ツツジの花の蜜は毒?身近な植物に潜む毒性に注意を向けましょう。
ツツジの花は身近にある普通の花なのに危ない?
ツツジは春一番に青空の下に赤、ピンク、白と一斉に花を咲かせるあでやかで
公園や庭の生垣として人気があります。
子供の頃に花を摘んで蜜を吸った思い出をお持ちの方もいらっつしゃるのではないでしょうか。
お子様やお孫様に公園などでこうやって蜜を吸えるのよとお話をされることもあると思います。
ツツジの花の蜜はお子様に吸わせるのは(もちろんご自身にも)安全ではないですよというお話です。
この記事でお伝えしたいのは次の2つの内容になります。
1.ツツジは身近にある普通の花なのになぜ危険なのか?
2.ほかにも身近にあり毒性に特に気を付ける植物は?
夾竹桃が身近に普通にあり毒性が問題になる植物です。
早速、内容について記事をご覧ください。
1.ツツジの花は身近にあり普通の花なのになぜ危ない?
レンゲツツジの花に毒性があります。
ツツジの花は日本では古くから栽培され自然に自生している品種でも17種類もあります。園芸改良種も加えればたくさんの種類があります。
日本にはヤマツツジとして自生しているものから、江戸時代になると品種改良が盛んになりたくさんの品種が作出されました。
今話題になっているツツジの花の蜜の毒性についてですが普通のツツジの花の蜜は毒性はなく問題はありません。
日本のツツジ科の植物で毒をもつのはレンゲツツジだけで毒は「グラヤノトキシン」と呼ばれています。
海外ではハチミツに混入した「グラヤキシノン」で中毒症状も報告されています。日本のハチミツ業者はレンゲツツジの咲いている所での蜜の採取はしないそうです。
レンゲツツジは日当たりおいい山地の草原などに自生しています。
牛や馬が避けて通るので、食害されることなく自生地を広げています。
問題なのはレンゲツツジは公園や庭などにも植えられる可能性があります。
普通のツツジとレンゲツツジは普通のひとには見分けはつきません。
なので子供さんや大人の方も含めて不用意にツツジの花の蜜を吸うことは
やめた方がいいということです。
今回のツツジの花の毒性の問題はあまりに身近にある植物にも毒があり注意を払う必要があると教えてくれている訳ですね。
2.ほかにも身近に毒があり気が付きにくい植物は?
夾竹桃が身近にあり猛毒を持っています。
夾竹桃は真夏にピンクや白い可憐な花を咲かせる常緑の低木で名前は葉が笹に似ていること花が桃に似ていることからきています。
<通学も進学も断ちて病む日日を病棟の庭に夾竹桃咲く>
現代歌人河野の裕子の短歌です。若き日の病床生活に夾竹桃の花が印象的で寂しさを感じたのかもしれません。
このように公園や道路のそばあるいは庭に植えられる方もいらっしゃいます。
あまりにも普通にみられる植物なのでその毒性について気がつく方が少ないようです。
夾竹桃を庭木として植えるのはおススメはできません。
見た目の美しさとは裏腹に夾竹桃の葉、幹、根、果実などには猛毒が含まれています。
特に子供の口に白い樹液が口に入り死亡した例が海外でも報告されています。
夾竹桃の毒性
夾竹桃の主たる毒は「オレアンドリン」と言われ摂取すると吐き気、嘔吐、不整脈、下痢などの症状があらわれ場合によっては心臓停止などの恐れもあります。
小学校や保育園の生垣などに植えられている場合は、児童が事故に巻き込まれないように特に注意が必要です。実際に過去に色々な事例の事故あ起きています。
特に気をつけないといけないことは、野外活動やキャンプなどで箸がない場合に枝を代用することは危険です。
夾竹桃の花を花瓶に飾ることも厳禁です。花瓶に猫が手突っ込み水を飲んだりすると中毒症状をおこします。
特に危険なのが夾竹桃の剪定です。危険なので欧米では専門家にまかせるようにとのアドバイスもあるほどです。
どうしてもご自分で剪定を行う場合は、保護メガネを始め手袋や作業着を専用にして作業が終われば選択を別にする必要もあります。
また、剪定後の枝や茎を燃やすのもやめましょう。煙に有毒成分がまじり危険です。自治体に連絡してビニール袋に収納し口をしっかりしばって処理しましょう。
まとめ
身近な植物で公園や街路樹として身近にあるツツジの仲間のレンゲツツジの花の蜜に
毒があつたなんてビックリですね。
花の蜜を吸うなんて普通にやってしまうことなので、幼いお子様をお持ちの方は要注意です。
他にも園芸植物で毒を持つ綺麗な花も沢山あります。
夾竹桃もツツジのように公園、道路、学校、保育園などでも見られる普通の植物です。
特に好奇心の強い幼児や小学校の低学年などの子供たちが触れてしまわないように啓蒙活動が必要な毒性をもつ植物です。
ガーデニングや家庭菜園でも植物の持つ毒性には常日頃ネットや本などで調べて知識を持つ必要があります。